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読書感想など

プラネタリウムの外側/早瀬耕

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将来様々なものに組み込まれるであろうAI。人間の暮らしを豊かなものにするとされているが、未だにぴんときていない。

ブルーレイまで購入したブレードランナー2049では主人公Kの欲求に応えて服装を変えたり、励ましてくれるJOYと呼ばれるAIが登場する。KとJOYは互いに愛し合っている。それはプログラムとしてなのか、心が生じたものなのか答えのない問いではあるが

話はそれてしまったが、未必のマクベスの著者である早瀬耕さんの「プラネタリウムの外側」では近くて遠いAIについての連作集である。

自分をトレースさせたAI。
合わせ鏡にうつるあるものを見てしまった学生。
彼氏の死の間際を再現させようとする女学生。
愛してたことさえ忘れてしまう記録の忘却。などなど。

心や恋愛、青春といったストーリーラインに気持ちいいバランスでAIに対する、テクノロジー技術に対する警告や示唆が組み込まれている。単なる技術寄りのSFだけでは門戸が狭いが、青春恋愛ものでもあるので多くの人に読まれてほしい。(実際AIの技術に対して知識のない私でもすんなり読むことができた)

ごく現実に近いSFであって、少し先の未来では「プラネタリウムの外側」はSF扱いされないかもしれない。それ程までに現実的。
そして怖い。果たしてここで描かれていることが、そしてこの現実はプラネタリウムの内側なのか、外側なのか、つい考えてしまう。

 

プラネタリウムの外側 (ハヤカワ文庫JA)

プラネタリウムの外側 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)

未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)

 

 

 

 

 

離陸/絲山秋子

移動と離陸。

生きている限り何かを得て、何かを失う。等価交換ではなく一方的に奪われる事もあれば得る事もある。年数を重ねていけば子は育ち、自分の身丈を超え、やがて働き始める。
長く生きていれば人の死に直面する事もあれば、二度と会わない人もいる。生きている場所、付き合う人が異なれば、かつて良く遊んだ友人や知人の事を忘れてしまう。(考える時間がない)

 

離陸/絲山秋子 を読んだ。
失踪したかつての恋人の影を追う佐藤。
生きることは不条理の連続であり、出会いと別れは対になってやってくる。誰もが解答のないまま移動を続け、そしていつしか彼らの言う離陸が待っている。
生きることがこの小説には詰まっている。

 

離陸 (文春文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/416790828X/ref=cm_sw_r_cp_api_l6IYzbWW6EA9K

 

未必のマクベス/早瀬耕

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深夜3時近く、1日かけて本を読み終えた後で小銭を集めて近くのコンビニへと向かう。ドラゴンボールのTシャツにハーフパンツ、少し肌寒いのでカーディガンを羽織った。寝巻きではあるが、こんな時間だしいいだろうという判断の上だ。

歩いているとどこからか話し声が聞こえてくる。留学なのか、集団で働きに来ているのか分からないが近くのある一角では東南アジア、中国、韓国の人たちが住んでいる。すぐ近くを通るとスパイスの様な香りが漂ってくる。彼らも寝付けないのだろうか。

コンビニではラムとコーラを購入。(あいにくダイエットコーラを購入する小銭が足りなかった)正しい作り方も材料も足りなかったが、ラムを少量注いでから氷を幾つか落とし、残りはコーラで埋めていく。マドラーはないので指で回す。一口飲む。甘くて辛い。


『未必のマクベス/早瀬耕』を読んだ。
”未必[みひつ]必ずそうなるものではない、といった表現。”
この言葉の読み方(みつひつ?みっひつ?)も意味も知らず、もう半分のマクベスも読んだことがない。もう一つ加えれば失礼ながらTwitterでフォローしているにも関わらず早瀬耕さんの著作も初めて。全くわたしの知らない事ばかり。そのため途中で切り上げてシェークスピアの『マクベス』を購入しその日のうちに読んだ。

”実現されたらされたで構わない”未必にはその様な意味も持ち合わせてる。主人公の中井という男はマクベスに仕立てられていくが、それに反発せず「マクベスになったらなったで構わない」という人だ。
読んでいる最中、これはどのジャンルに当てはまるのだろうか? と考えていたが、途中からジャンルを気にすることがなくなった。ただその文章に取り囲まれて懐かしさと彼らの初恋に身を寄せていたい。
キューバ・リブレがなくなったので、もう一杯作る。そういえば今日は色々な店を渡り歩いてこの本を読んだな、と無理に自分に関連付けてみたりする。

 

 

未必のマクベス (ハヤカワ・ミステリワールド)

未必のマクベス

  • 作者: 早瀬耕
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/09/21
  • メディア: 文庫本