2023年6月16日にアメコミ映画が2本公開された。 「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」 「FLASH」 MARVEL とDCそれぞれの人気キャラクターの映画であり、どちらもマルチバース(別世界の同名ヒーロー)を描いている。
村上春樹作品の中で一番読み返している「世界の終わりとハードボイルド」という作品がある。特殊な職業についている主人公がある日トラブルに追われ、自分の組織からも背き、敵組織から追われてしまう。もう一方の世界では、壁に囲まれた街に住むことになり…
元々映画館で観ようと思っていただ早々にAmazonプライムに来ていた。知らなかったが、Amazonスタジオ作だった。そりゃ早いはずだけど、見てたら後悔してたな。 エアジョーダン誕生の秘話を描いた「情熱大陸」的な映画。でもそういうの好きだ。 マイケル・ジ…
岸辺露伴ルーブルへ行く ジョジョの奇妙な物語4部の1キャラクター、岸辺露伴を主人公としたスピンオフ漫画「岸辺露伴は動かない」の実写映画化。 NHKの同名ドラマから始まり、ついに映画化となった。 ジョジョといえばスタンドと呼ばれる特殊能力同士バトル…
2020年に読んだ本の中からベスト10を選びました。 リンクはツイッターや本ブログへの感想になります。 彼女の知らない空/早瀬耕 彼女の知らない空/早瀬耕 #読了たった一つ違うだけで、この世界は変わってしまう。一つの法。一つの選択。一つの言葉。緩やかな…
台湾のIT大臣オードリー・タンと聞けば記憶に新しい人も多いはず。 しかし彼女がどの様な経緯で大臣になったのか知る人は少ないだろう。 ◆マスコットとしてのオードリー・タン ネットユーザーの一人が「タンさんを見た」と書き込めば、「神様降臨」「宝くじ…
昨年発売された本作を一年越しにクリア。発売当時は小島監督作品として注目はしていたものの、ゲームの内容が謎であったため予約をしなかった。しかし気になってしまいゲーム配信を見てしまった。 そこには、現代の様な高いたビル群や家屋などは見られず生の…
第二次世界大戦にて日独が勝利した世界を舞台にした歴史改変SF。 同じく日本勝利後の世界を描いたフィリップ・K・ディックの「高い城の男」もあるが、USJシリーズではメカと呼ばれる二足歩行ロボットが闊歩している。歴史改変に加え日本のエンタメ(アニメや…
クリストファー・ノーラン監督作品 CIA特殊部隊として劇場テロから要人を助けた主人公。だが、敵の手に落ち、拷問により口を割られる事よりも自らの死によって秘密を守ることを優先し、自殺用カプセルを口にした。次に目を覚ますと、ある特殊な任務に就くよ…
今週のお題「読書感想文」 「海岸で棄てた猫が、自分たちよりも先に家に帰って来てた」 そんな少し不思議な父との思い出をきっかけに、著者の父親がどの様な人生を送ってきたのかひも解いていく。 生前、父との折り合いが悪く作家になってからも数十年会わず…
Amazonプライムにて配信されている映画「プロメア」を見た。 「天元突破グレンラガン」「キルラキル」の監督:今石洋之、脚本:中島かずきによるTRIGGER初のオリジナル劇場アニメーション。 主要人物の声優には松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人を迎え、脇を…
アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック #読了 #ほぼ日手帳 pic.twitter.com/HfI8qmlflX— えむぜっとえすじー (@MzSg) 2019年10月28日 ほぼ日では書き足らず以下を書いた。 近未来の地球は環境汚染のため動物が死に絶え、人間が住むこ…
なぜ彼が生まれたのか、いや生まれざる得なかった。不遇の生活の中でも笑いを絶やさないで、という母の言葉に支えられながら底辺の生活を過ごすアーサー。しかし母の嘘、誰からも相手にされず、居ないのもとされる。暴力を受け、笑わせではなく笑われる。 限…
スパイダーマンの作り方1.放射性を帯びた蜘蛛に噛まれ、能力に目覚める。2.大切な誰かが亡くなる。3.運命を受け入れる。ステップ3で完成だ。 今回のスパイダーマン:スパイダーバースも基本的に同じだ。蜘蛛に噛まれ、大切な誰かが亡くなり、運命を受…
今回は2018年に読んだ本の中から特に面白かったものを10冊選びました。感想や紹介はブログやTwitterで公開してますので、そちらからの引用とさせていただきます。 白痴/ドストエフスキー 白痴/ドストエフスキー読了上中下と通して読んでいる間に何度もムィス…
ある日、何の前触れもなく空を裂くようにして何かが町外れに落ちた。クラスメイトや近隣住民が隕石かと浮き足立つ中で、主人公の僕は後ろの席にいる久保田さんの事が気になってしょうがない。久保田が「気味が悪いね」と言うからそれに賛同するようにして「…
森見登美彦といえば黒髪乙女である。 森見登美彦氏の新刊「熱帯」が発売されたタイミングでまだ読んでいなかった前作の「夜行」を読むことにした。 カバーイラストを見てみよう。黒髪ロングの女性がこちらを向いているが視線を外している。その背後には通り…
クレイジージャーニーでも紹介された遺体科学者 遠藤秀紀の「東大夢教授」読んでる。先生、と呼ばれる事を拒否する氏の身の回りの出来事が綴られているが、まず文章が巧い。短編小説の様なエピソードが面白い。暴論にも近い氏の独特な考えが面白い。 pic.twi…
零號琴。はて、なんて読むのだろうか。 ぜろごうとらきん。れいごうこと。ぜろとらこと。 答えは零號琴(れいごうきん)だ。 こんなの読めるか!と怒ることもなく手に取る。なにしろSF小説なのだからしょうがない。タイトルでまず「一体どのような内容なのだ…
自分のコピーを作り、そのコピーが自分の代わりに色々なことをしてくれる。その間自分はゲームをしたり遊んでいたい。 そんなのび太的な怠け思考を現実にしてしまった近未来のアメリカが舞台の『キルン・ピープル』 複製に溢れた世界 タイトルにもなっている…
「○○探偵○○」というタイトルの小説や漫画があれば、それは探偵の特徴と名前を示している。タイトルからして出落ち感があるが、キャッチーなものほど手に取ってみたくなる。 「異常探偵 宇宙船」その名の通り、異常な探偵であり、名前が宇宙船という。 どの様…
年に何回しか更新しないこのブログも少なからず毎日のようにアクセスがある。その大半は三年前に公開をした村上春樹の青春三部作について書いた以下の記事だ。 dazzle223.hatenablog.com 今読んでみると自分に事ながら、よくこんなにも長文を書いたもんだと…
スターバックという老人は80年にわたる人生を過去・現在の区別なく語り続ける。彼の話はあっちこっちに飛んでしまい、しっぽをつかもうとしてものらりくらりと手から逃れていく。わずかに残った欠片を拾い集めては「一体これは何だろうと」としげしげと眺…
noteにてSF短編「漂う惑星」を公開しました。 宇宙に漂っていたボトルメッセージの送り主を探す二人組を描いてます。
小説の八割近くを占めているのは、キリストや、聖書、釈迦に関する神学についてだ。それに加え主人公ファットがシマウマから受信した電波系神学がMIX! 宗教に関する下敷きがないため話の大半は理解できなかったので、その点について何かを期待しないでいた…
http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/ ▼極端な話でいえば犬派対猫派の話である。 猫派の市長は増えすぎた犬によって病気が蔓延していると犬達をゴミの島へと追いやる。反対派の暗殺や賄賂によって日に日に犬派は数を減らし続けていく。 そんな独裁政治が…
ルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」では、左右反転した鏡の国に迷い込んでしまう。右は左に、左は右となり。文字も反転して鏡文字になってしまう。その鏡の国でハンプティダンプティなどの奇妙をより際立たせたキャラクターと出会う物語である。 一方、広…
「もしもあの時、別の選択をしていたら」からはじまるパラレルヒストリー。 歌手であるみつ子はインタビューをきっかけに18歳の頃の自分を振り返る。 恋をした男性とは実らなかったが、歌手としては大成した。それはあの日あの時、映画を見に行くことを「…
将来様々なものに組み込まれるであろうAI。人間の暮らしを豊かなものにするとされているが、未だにぴんときていない。 ブルーレイまで購入したブレードランナー2049では主人公Kの欲求に応えて服装を変えたり、励ましてくれるJOYと呼ばれるAIが登場する。…
移動と離陸。 生きている限り何かを得て、何かを失う。等価交換ではなく一方的に奪われる事もあれば得る事もある。年数を重ねていけば子は育ち、自分の身丈を超え、やがて働き始める。長く生きていれば人の死に直面する事もあれば、二度と会わない人もいる。…