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読書感想など

一回目は理解できなくもOK『ニューロマンサー』/ウィリアム・ギブスン

 

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 

 
読んでいる時から気がついていたが、とにかく説明をしない。
ジャックインやらマトリックスやら専門用語や造語のオンパレード。
読み進めていき、後からあの部分は店名だったのかと気がつく。と、いっても面白くないわけではない。そもそも面白くなかったら読了もしない。しかしとにかく説明しない(二回目)
 
人の名前もコロコロ言い方を変えるので誰が誰やら。あと主人公たちが一体どこにいるのか状況説明がない(あるのかもしれないが判りにくい)知らない間に知らない人と友好関係築いていたり、一緒にいた人が知らない間に抜けてそれが敵になったり。スピードについていけなかった。
 
現実とマトリックス内の切り分けや、実際にはいない人物を冬寂がシミュレート?して再現したりするシーンが判りにくい、人物関係や、目的もイマイチ不明なまま進んで行く。
冬寂VSニューロマンサーの戦いというのはわかった。
冬寂はニューロマンサーから開放したいためにケイス達を利用した。
 
解説ならば詳しく説明してくれるだろうと思いきや「説明は必要ないだろう」という始末。
様々な用語から想像をして以後のSFに影響されていった理由がわかる。
原液がニューロマンサーで、そこから薄まったり変化して行き様々なガジェットが攻殻機動隊マトリックスなどで再現されている。
 
詳しい説明がないからこそ、想像をして妄想をして具体的な物体として視覚的に表現をした(文字だとどうしても自分の頭でしか描けないしね)
 
電脳世界へのジャックインなどは攻殻機動隊などのフォローやインターネットの認知度が高くなったおかげなので昔読んだ人はどう理解したのだろうか。
 
キャラクター性よりも世界観を構築して、そこに落とし込める様に人物設定をした様に思える。
 
 
読み終わるまでwikiなど解説を見ないと決めていたので、読了後に読んでみたら分からなかった所がすっきりした。
あらすじは読まなくても人物やガジェットについて読んでいたら一回目でわかった部分も多かったはずだ。