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読書感想など

映画:マッドマックス

徹底された世界観とそれを映像にしても違和感がない、隅々まで設定された衣装、小道具、人物設定、映像技術。一人一人がどの様な人生を送ってきたのかどんな性格なのか見ただけで分かってしまう説得力がある。

 
久しぶりに文句のつけようのない映画だった。しかしこれは劇場で見ないと魅力は落ちてしまう。
 
緑、水、武器、ガソリン、食料と生きて行く上で必要なものを独占し自らを教祖の様に振る舞う男。その一味に捕まったマックスは過去の幻想に悩まされている。幻覚と幻聴はマックスの過去の映像なのか、脳みそに焼き付いて離れないのか明かされないが助けられなかった人々なのだろう。緑の地へ向かう女達に加わることになったマックスとウォーボーイズ。そしてそれを追う集団。
 
前半はマックスが全く活躍せず、予告編にあるようにレクター博士の様な口枷をはめられ輸血用として車に括られてしまう様には笑ってしまう。主人公なのに全く活躍しない。
最初は銃を突きつけていがみ合っていたマックスと女達だが共闘するに連れ互いに信頼する様になり、背中合わせで戦う様になった。ウォーボーイズはヘマをやらかして戻れなくなってしまい落ち込んでいる時に女に励まされ協力する様になった。劇場を出る際に女性がどんどん可愛くなっていったと言っていてそれに頷くしかない。一番可愛かったのは彼だ。
 
車や重機をこれでもか!というほど改造に改造を加えている。
太鼓やギターにアンプを積んでいる車
何台もの車を重ねている車
ショベルカーがついてる車
戦車の足に普通の車体がついてる車
子供が書いた落書きのような車がわんさか出てくるのでそれを見てるだけでも面白すぎる。
 
BGMはドラムとギター。詳しくないので他にも沢山使ってはいると思う。ドラムの音が腹に響いてギターがその合間を横切る。盛り上がるシーンでこれを被せられると前のめりになってしまう。