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読書感想など

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ドラック博物館へようこそ『アマニタ・パンセリナ』/中島らも

本書は決して薬物のススメではなく実際の体験(!)を交えた反薬物のススメ隣っている。 数々の薬物・合法ドラッグを疑似体験しているかのような感覚に陥り、そして著者が現在進行形で中毒になっている(本書が出版された当時)薬物など未体験ゾーンが広が…

階級付けされた世界で"偶然"起きる逆転劇『偶然世界』/フィリック・K・ディック

偶然誰かと出会う、偶然探していたものが見つかるなど日常生活において偶然という現象は奇跡よりも多く発生し、奇跡以上に幸福もしくは不幸を呼び起こす。 フィリップ・K・ディックの長編第一昨の本作ではその偶然によって生活が一変し、それに翻弄される人…

広大な森に潜む闇を深く濃い「ドライ・ボーンズ」

アメリカ探偵作家クラブ最優秀新人賞受賞作品が先日ハヤカワ文庫から出版されました。 全く初めての方でしたが最優秀新人賞ということで購入してみました。 ドライ・ボーンズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者: トムボウマン,熊井ひろ美 出版社/メーカー: 早…