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読書感想など

村上春樹

【小説】世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹

2016/1/1読了 年が開ける前の30、31、そして1/1で読み終えた。 忘れているシーンが多く何度も読んでいるにもかかわらず新鮮な気持ちで読んでいた。そして読み直している時に気がついたことがあった。2つのパートは並行して進んでいると思っていたが、「ハー…

静かに心に染み込んでくる物語『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

アカ、アオ、クロ、シロ。それぞれの名前に色を持つ四人と本作の主人公「多崎つくる」の5人は高校時代の親友グループだった。しかしある日を境に多崎つくる四人から縁を切られてしまう。そして月日は過ぎ去り、30を半ばに差し掛かった多崎つくるは「沙羅」と…

『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』/村上春樹

1997年〜2011年にかけての村上春樹自身や作品についてインタビューを行ったテキストをまとめた一冊。あまりメディアに出ないことで有名な村上春樹だが、さすがに14年間のまとめとなると500ページを超える。 インタビュアーは複数人に及び、国も性別も違いイ…

誰かのために席を空けている『国境の南、太陽の西』/村上春樹

”いちばんの問題は僕には何かが欠けているということなんだ。失われてしまっているんだよ。そしてその部分はいつも飢えて、乾いているんだ。その部分を埋める事は今日にはできないし、子供達にもできない。それをできるのはこの世界に君一人しかいないんだ。…

正真正銘のラブストーリー『1Q84』/村上春樹

まず読み終わってから思ったのはこれは正真正銘のラブストーリーということだ。男と女が長い長い遠回りをして出会うラブストーリーなのだ。 青豆と大吾。性別も性格、考えから、職業も違う両者を主人公としてストーリー展開されていく。同じ事象を別の視点で…

カラスが囁く物語『海辺のカフカ』/村上春樹

あらすじ 15歳の少年、田村カフカは父の部屋から金のライター・折り畳み式ナイフ・ポケットライト・サングラス・姉と自分の写っている写真を持ち出して家出をした。カラスと呼ばれる少年が話しかけてくる。「世界でいちばんタフな15歳になるんだ」その意味も…

100%恋愛小説『ノルウェイの森』/村上春樹

ノルウェイの森 上 (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2004/09/15 メディア: ペーパーバック 購入: 31人 クリック: 899回 この商品を含むブログ (773件) を見る あらすじ 飛行機がハンブルク空港に着くとビートルズの「ノルウェ…

失われたものを取り戻す物語『ねじまき鳥クロニクル』/村上春樹

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1997/09/30 メディア: 文庫 購入: 11人 クリック: 149回 この商品を含むブログ (508件) を見る あらすじ 仕事を辞めた岡田トオルは妻のクミコとと…

絶望から再生へ至る道『青春三部作』+『ダンス・ダンス・ダンス』/村上春樹 (ネタバレ含)

個人的解釈 村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」から始まり「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」までの初期三部作は語り手である<僕>と友人の<鼠>の物語であり、『青春三部作』とも言われている。そして『青春三部作』後の「ダンス・ダンス・ダン…